非公認山岳会 Ｐｅｔｉｔ *

鎌倉のアルプスと湘南の海

 

Mild Tozan extra lights　vol.7　鎌倉アルプス

日程　２０１０年５月１５日

メンバー　ひろみちゃん、あけみちゃん、Licca*

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１０時に北鎌倉駅集合。

建長寺までの道・・・歩き始めから、おしゃべりに夢中になり、

相当ゆっくりペースな上、歩道を塞いでいる。

本当に迷惑な三人組を、

業を煮やした後続の人たちは、車道に降りてから私たちを追い抜いていく。

まずは建長寺に参拝。

その後、不規則な階段を登り詰めていくと、そこが半僧坊。

真っ青な相模湾が望めた。

同じ太陽から降り注がれる陽射しでも、

春の陽射しは照らす対象を一層美しくさせる。

こんな私だって、春の陽差しのおかげで七難くらいは隠せるはず・・・

それなのに、老化の根源である紫外線怖さに、陽射しを避けなければならないなんて、

なんて皮肉なんでしょう。

コースはほぼ樹林帯。

湿気がないせいで、すこぶる快適。

足元の木漏れ日は、そよっと吹く風に揺られて、フワフワ泳いでいるよう。

とても長閑なコースで、癒されます。

大平山山頂に到着。

ここでちょっと一休み。

左手の鎌倉カントリークラブから音楽が流れてくるのには閉口してしまうけど、しょうがない。

だって標高157メートルもん。

ちょっと一休み、のつもりだったのに、

かなり休憩をしてしまった。

下山は瑞泉寺の手前。

そこから鎌倉駅への道が案外長かった。

八幡宮で参詣し、鎌倉駅から七里ガ浜へと移動。

予定では、海を眺めながら某有名店でカレーを食べるはずだったのですが、

すごく混んでいる。

従業員にまったく無視をされてしまった三人は、

カレーをあっさり諦め、

某有名パンケーキ店に行こう、っと踵を返したのですが、

途中、ビラを配っていた青年の愛想のよさにほだされ、

その店へ。

オープンエアーで食べるアヒポキ丼は、とっても美味しかった～。

日がだいぶ西に傾いてきた頃、

湘南を後にした。

山に入ると、懐に抱かれているような安心感。

海を目にすると、縛りを解き放せたような開放感。

どっちも私の生活において、大切なリセットボタン。

それを今日は２つとも押せた。

気分は最高。

今日も素敵な一日だった。

ひろみちゃん、あけみちゃん　ありがとう

2010春合宿 @ 立山 最終日の巻

日程　２０１０年５月３日～５日

メンバー　ひー、ゾノさん、Licca*

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目覚めて、

頭をテントからちょこんと出すと、

目の前には、

水っぽい青空のキャンパスに、太く、クッキリと立山の稜線が描かれていた。

こんなすばらしい朝なんだから、

テントの中で食事しててはもったいない。

もちろん、朝から宴会モードです。

今朝のメニューはピタパン。

ロケーションがこんなだからね・・・

みんなは私の不慣れな料理を食べても、美味しいっと言ってくれる。

この言葉を聞いて・・・ホッ

いつも荷が重いと感じられる食当という役目を、

無事果たすことが出来た。

　
モタモタと帰る準備。

山ぴーとタマちゃんと雷鳥さんのお見送りを受け、

名残惜しくも、雷鳥沢を発った。

山行にかぎらず、天気で成否のほとんどは決まってしまう。

幸運にも、今回も合宿は天気に恵まれた。

今も心に残る、あの雷鳥沢からの景色・・・

それを観れたことに感謝。

そして、思い出を共有できる仲間がいたことに感謝。

また、この季節、雷鳥沢に行きたい。

今度はスキーを持って・・・

Licca*

2010春合宿 @ 立山 奥大日中退の巻

 

日程　２０１０年５月３日～５日

メンバー　ひー、ゾノさん、Licca*

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朝食は、ひーちゃんの鮭雑炊。

美味しい♪

さて、当初はテントキーパーの大役を引き受けることを条件に、合宿に参加したのだが、

あわよくば、みんなが奥大日に行っている間に、一人みくりが池まで行って、

温泉＆チーズケーキを堪能しようかな～っと企んでいた。

しかし、タマちゃんの提案で、私は途中で引き返すことを前提に、

スキーのＹ科Ｐ、徒歩のひーＰ合同の奥大日班と共に出発することとなった。

いや～丸一年ぶりの雪山。

足元がすぐに崩れるような緩んだ雪のトラバースは緊張。

やっぱり私は生粋のビビリーだわ。

とにかく初心に戻って、基本の足運びを忠実に実行。

室堂乗越で交信の時間になったので1本。

この後大きなピークが続く・・・

この先の自らの行動について、自問自答。

このまま行っちゃえば、って悪魔くんの囁き

だめだめ、ここで引き返すべきだよ、って天使ちゃんも負けじと囁く

やはり約束は守らねば、と悪魔くんの囁きを振り払い、

ここで一人引き返すこととする。

帰り道、トレースが何本もあって迷う。

トレースが縦横にあるのは、どこを辿っても問題はないっとこと。

でも一人だし、

その上ブランクもあるので、大事をとって往路と同じトレースを辿りたかった。

探したのはスキーのトレース。結局少し戻って往路のトレースを探しあて、

それを辿ってテン場に戻った。

まずはテントの中でお茶をいただく。

そのまま、ウトウトしてしまい、お昼寝。

その後、テント内の蒸されるような暑さで目が覚めた後は、

外の雪のベンチにて、立山の絶景を楽しむ。

無為に過ごしてても、退屈ってことない・・・

きっと、このひと時は、

無為に見えても、ちゃんと心に作用している。

ようするに無為に見えて、無為ではないんだ。

究極の贅沢。

なので、一人みくりが池へ、なんて気は全然起こらなかった。

稜線上に4つの点が見えてからは、

ずっとその点を目を追っていた。

だいたい、どの点が誰かというのは推測がつくから、これまた楽しい。

皆が戻ってから、再び宴会。

今晩はタマちゃんのキムチチヂミと私のタコライスの夕餉である。

そして夜は更けていった。

つづく

2010春合宿 @ 立山 　前夜＆初日の巻

Licca*

2010春合宿 @ 立山 前夜＆初日の巻

 

 
写真提供　ゾノさん

 

日程　２０１０年５月３日～５日

メンバー　ひー、ゾノさん、Licca*

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今シーズン、雪山には一度も行っていない上、

雪訓にも不参加である私は、春合宿に参加できる立場ではないので、

雷鳥沢でのテントキーパーを条件に参加させてもらった。

去年の春合宿同様、セレブなひと時を立山で過ごせそう。

ゾノさんが車を出してくれるという。その上自宅までのお迎えで付きで・・・

なんともセレブな応対ではないかっと喜んでいたのも束の間、

約束の時間にお迎えは来なかった。

90分の遅刻・・・

私をピックアップし、その後ひーちゃん宅前でひーちゃんをピックアップ。

扇沢に着いたのは午前1時30分。

入山祝いもせずに、車内で仮眠。

今日は、雷鳥沢ヒュッテに宿泊するちびっ子連れのＩ田Ｐと同行。

出遅れ気味の私たちが扇沢の駅に向うと、切符売り場は長蛇の列である。

しかしＩ田さんの配慮で、無事合流でき、予定時刻に扇沢を出発することができた。

黒部平でロープウェイ待ち。

雷鳥沢にいるタマちゃんから電話が・・・

「バカテン不用」との事。

室堂にデポすることにした。

やった！共同装備が減ったぞ、っと喜ぶべきだと思うのだが、

中には「またパッキンしなおさなければならない」なんてブツブツ文句を言う人もいる・・・

不思議な思考。

無風快晴。

立山、美しいわ。

でも、天気が良すぎて、紫外線が心配。

去年の春合宿の時に、痛い日焼けをしたので、

同じ轍を踏まぬよう、手ぬぐいを出して、顔のサイドを覆う。

雷鳥沢ヒュッテに宿泊するＩ田Ｐに釣られて歩いていた影響で、

雷鳥沢キャンプ場へはだいぶ遠回りして到着。

例によって宴会開始。

景色良し、天候よし、仲間よし

三拍子それっているのに、私ったら久々の2300ｍ級で微かに頭痛が。

体って本当に正直。

スキー借りて、ちょっと滑って、

食べて、

飲んで(ソフトドリンク)

笑って

みんなが揃う合宿は、楽しい。

つづく

Flickr: Photos from Licca Channel

Licca*

Coming soon! 2010春合宿 @ 立山

春の宴会山行 @ 棒ノ折山

 

これが美味しかったお肉！！ もっとおかわりしておけばよかった。

Mild Tozan extra lights　vol.6　棒ノ折山

日程　２０１０年４月２５日

メンバー　タマ吉、ゾノさん、ひー、モリモリ、てっちゃん、Licca*

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飯能駅発9:50のバスに乗る予定だったのだが、

一人遅れている。

その上あろう事か

「バスに出発を待っててくれるようお願いしてみてくれ」

とのメール。

こんな指示出すのはタマちゃんしかいない

「そんなことできっこないよ～」

との意見が大勢を占めるが・・・

一応、だめもとで聞いてみることとし、じゃんけん。

負けちゃったのが、この私

運転手さんの回答は「無理」

当たり前です。他のお客さんも乗車しているのですから。

タマちゃんには次の30分後のバスに乗ってもらおう。

タマちゃんの足なら、それでも楽勝追いつくだろうから・・・

そんなことを話していると、運転手さんから提案が。

「このバスは東飯能駅を経由しますので、中央通りのバス停には55分頃に着きます、

そこから乗車するようにしたらいかがですか？」

その旨をたまちゃんに伝える。

バスが交差点を通過した時、

タマちゃんの走っている姿が見えて、観ているこっちまでハイテンション。

親切にもバスも停車していてくれて、

無事に乗車、合流できました。

この状況・・・2月の北海道の時とよく似てる・・・

それでもどうにか間に合っちゃうとこが、たまらないね♪

登りは白谷沢から。

春の陽が燦々と降り注ぎ、とっても気持ちいい。

2時間くらいの登りだけど、

膝痛で山から遠ざかっていた影響で、ペースが皆よりも遅い。

もともとない体力なのに、またまた減衰しちゃった。

体は正直だわ。

やっと山頂。

銀マット敷いて、宴会開始。

桜もちゃんと咲いていて、

まさに宴会日和です。

勢いで缶カクテルを飲んでしまった影響か、

頭がボッーとしてきたし、睡魔の気配も感じる。

それでも、ひーちゃんの持ってきてくれた焼肉は、

とても美味しかったっというとは、ちゃんと理解している。

3時頃に下山。

私は下山が特に遅くなるので、お片づけもせずに、

一足先に一人で下り始めた。

そしてさわらびの湯へ。

若者達で大混雑。

閉館間際に施設を出たのだが、

またまたあろう事か、タマちゃんの靴が無くなっていた・・・

残された靴を履いて、ふてくされながら歩いているタマちゃんの姿が、

とても印象的だった。

今回の宴会山行で一番心に残っているのは、

春の日差しでもなく、

盛りを過ぎた桜でもなく、

仲間との会話でもなく、

お肉!!

ひーちゃん、美味しいお肉をありがとう。

ホント、すごく美味しかった。あの味はきっと忘れない。

個人的には、久々の月２登山。

下山時はまだ膝は痛いけど、前よりも膝が腫れない分、

快復が非常に早いみたいだ。

登山中のサポーター

帰宅後のアイシング

日々の筋トレ

が効果を発揮しているのかも。

よかった。

ご一緒してくれたみなさ～ん、ありがとうございました

Licca*

私、変形性膝関節症になっちゃってたよ

 

結局・・・膝は

変形性膝関節症

ってことで落ち着いた。

膝の現状がハッキリわかって、気持ちがすごく楽になった。

だって現状が分かれば、今後どのように対処していけばいいかが、

自ずと分かってくるからね。

これって山での道迷いと一緒だね

現状／現在地　が分からなければ、

進むべき正しい道も探し出せないもの。

残念だけど変形性膝関節症は治らない。

でも、筋肉をつければ痛みをごまかすことは出来る。

うんうん、それでいい。

それで行こうよ。

先日の七面山の時は、ＣＷ－Ｘを着用せず、

チュアンヌのサポーターを右膝に、

スーパープロニーラップを左膝に着用してみた。

その上、筋トレ効果もあいまって、

膝は絶好調だった・・・途中まではね。

さすがに最後の３時間の下りは膝にきたね～。

その時の印象として、個人的にスーパープロニーラップに対して、

あまり効果を実感することだできなかった。

なので、この度サポーターを新調することにしました。

チョイスしたのは、

ライトスポーツ３

ちょっと高かったけど、

可愛い膝のためなら、こんなものお安いもんよ♪って

目下の目標は、痩せてしまった右の太ももを、左と同じ太さにすること。

痩せるのはすごく早かったけど、太くするのは大～変なの。

お腹のお肉とは正反対なのが皮肉なところ。

とにかく、膝関節症の進行を少しでも遅らせるように、

日々頑張って行きます。

皆様も、荷重関節である膝を大切にしてあげてくださいね。

Licca*

あぶく銭の行方

※緑色のカエルのマスコットは付属品ではありません。

 
ピアスは落としやすい。

そんな片割れを失ってしまったピアスたちの出番は、

いくらお気に入りのピアスであっても、

永遠にやってはこない・・・

そこで、思い切って

「金、買い取ります！！」

っとかいう看板のかかったお店に持っていってみたら・・・

お小遣い程度のお金になって、ウホウホ

 

こんな風に手に入れたあぶく銭は、すぐさま使ってしまうに限る！

お財布の中に無造作に入れちゃうと、いつの間にかなくなってしまうものだから。

で、早速買っちゃいました、上段の写真のザックを。

Lightweight Travel Pack

 

今後は増えるであろう、ハイキングと、

タウン用にも併用できるかな～っと思ってこれをチョイス。

山に行く回数が激減したのと同時に、

山グッズのお買い物も減ってきた昨今。

久々に山グッズのお買い物をしちゃって、ルンルンな私。

 

あぶく銭を得て、ちょっとハイテンション。

つい気が大きくなっちゃったのかな？

ついでにビーサンも買っちゃったものだから、

あぶく銭よりも足が出てしまったのは、想定外だったな。

でも、ウホウホ＆ルンルン気分はいまだに持続中。

再度、いらないアクセサリーはないか探し中です。

 

Licca*

 

 

勤行山行＠七面山 2日目の巻

 山頂にて、セルフの準備中　[写真提供：ゾノさん]

 

 

Mild Tozan extra lights　vol.5　七面山

日程　２０１０年４月１０日～１１日

メンバー　Ｋ本、Ｓ田、ゾノさん、Ｓ木、ひー、ゆかぽん、ゆかたけ、グレ子、Ｔ島、Licca*

敬慎院(07:10)七面山山頂(07:50～？)敬慎院(08:30～09:00)角瀬登山口(12:05)

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起きてまず日の出を拝みに行く。

 

青白い空に、富士浮かんでいる。

 

それでもご来光は肩透かし。

 

朝のお勤めに少し遅れてしまったが、きっちり最後まで務めた。

 

 

その後、朝食を頂き、七面山の頂へと向う。

 

所々登山道が凍っていて油断が出来ない。

 

山頂直下、トラロープで新しい道へと誘導しているような印象をもった。

 

結局、日本3大ガレ場である大ガレ （ナナイタガレ） は、復路にチラッと見えただけで、

 

全貌を望むことが出来なかったのは、

 

この新しい道に理由があったのかもしれない。

 

期待していただけに、正直残念ではあるが、

 

安全性を重視した処置なのであるから、しかたがない。

 

 

敬慎院に戻り、奥の院を経由して角瀬に下りる。

 

この北参道は、信者や寺の関係者はあまり利用しない道のようで、

 

寄進の石碑や灯篭、ベンチの数が、

 

表参道(羽衣からの道)よりも格段に少ない。

 

道もあまり整備されておらず、登山道らしい登山道だ。

 

最後に大きな鳥居をくぐって、角瀬の集落に到着。

 

 

その後、Ｓ田さんの発案で、身延山久遠時に行く。

 

名物の枝垂れ桜は、とうに盛りを過ぎてしまっていたが、

 

ベニシダレっという桜が、私達を出迎えてくれた。

 

ロープウェイに乗り、身延の山頂まで。

 

ここから、さっきまでいた七面山を望む。

 

山腹のあたり、陽にあたってキラッと光っている所は、敬慎院かな・・・

 

な～んて、センチメンタルになっちゃったりして。

 

たかが1泊しただけなのに、

 

こうも懐かしい思いに駆られるものなのか、

 

と自分を不思議に思う。

 

春うらら

 

桜吹雪

 

お経のリズムが、リフレイン

あぁ～なんか桃源郷チック　　←正しくは桜源郷ですけど。

 

 

ドロドロとした心の海に、

 

一滴の聖水を垂らしてもらった。

 

そんな体験をした2日間でした。

 

 

Licca*

 

勤行山行＠七面山 1日目の巻

遥拝台にて　　[写真提供：ゾノさん]

  

 

Mild Tozan extra lights　vol.5　七面山

日程　２０１０年４月１０日～１１日

メンバー　Ｋ本、Ｓ田、ゾノさん、Ｓ木、ひー、ゆかぽん、ゆかたけ、グレ子、Ｔ島、Licca*

1日目　羽衣登山口(11:20)敬慎院(14:50)

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身延駅から七面山登山口までバスが出ているが、

このバス停の名を真に受けてはいけない。

実際はこのバス停から細い林道を１時間２０分ほど歩いた羽衣登山口っというのが、

正真正銘の登山口なのだ。

タクシー会社がバス停のすぐそばにあるので、

通常はバス停からタクシーに乗るのが一般的・・・かな。

私達は１０名という大所帯だったので、

身延駅からタクシーで羽衣登山口まで向った。

羽衣登山口(表参道)から宿坊の敬慎院までの標高差は約1200ｍ。

その斜面を規則正しい九十九折に整備し、

そこに多くのベンチを配置している。

そして５０もの灯篭の形をした丁目石を置き、

行程の目安にしている。

うーん、やはりココは登山道ではなく、信仰の道。

敬虔な信者の為に、このように心を込めて道を整備している。

自然と頭が下がる。

登山者としての立場で言えば、この道は展望もなく、変化もないので、

飽きてしまいがち。

それでも１０人もの大所帯だと、それだけで楽しいのものだ。

途中、なにやら太鼓らしき音が下から聞こえてきた。

みるみる近づいてくる。

見ると、いまどきの若者が半ズボン姿で、

団扇のような太鼓(名称不明)を叩きながら、

『南妙法蓮華教』を唱えながら登って来るではないか。

その声が低くて、よく通って、聴いているだけで、心地よい感じ。

「こんな若い信者もいるのね～」

っとみんなでビックリ。

とにかく細切れに休憩をとりながら、ようやく和光門をくぐり、

今夜のお宿である敬慎院に到着した。

お坊さんの丁重な出迎えを受け、恐縮至極。

だって、私達は敬虔な信者じゃないんだもの・・・

物見遊山も同然の一行ですよ。

もったいない もったいない。

部屋に通される。

ストーブに炬燵も、ドテラもある上、

なんとお風呂もあるではないかっ。

Ｓ田さん曰く、そんなの当たり前、ココは山小屋ではない、っと言っていたが、

私としては、お風呂があることにすごくビックリしたのである。(カランはない)

快適だわ。

宿坊の方の対応も、そこいらの旅館よりもいいくらい。

完璧。

お風呂に入る前に、富士を眺めに行ったが、

あいにく頂上が雲にかくれてしまっていた。

宿坊に泊るといえども、皆、お酒を持参することに躊躇はしない。

部屋で宴会になるのは、自然な流れであるのだが、

この後、30分ほどのお勤めがあるので、

各々自制をもって飲酒をしていた。

お勤めの時に、サプライズがあった。

ご開帳の時のお坊さんが、なんと今日、

登山道ですれ違った若者なのだった。

気がついたきっかけは、

聴覚・・・お経を唱える声だった。

視覚としての姿・・・袈裟を着て、頭を剃っていたので、

私はすぐには気づかなかった。

人の印象って簡単に変るのね。

トータルで45分ほどお経を聴いてたと思う。

お経の内容がよく分からないので、

音楽としてお経を聴いていたけど、

それはとてもカッコいいものだった。

特筆は木魚のリズム感。サンバも顔負け。スゴイの一言。

部屋でもみんなで和気藹々。

素敵な一日だった。

個人的には、膝は絶好調。筋トレ効果かな。

つづく

Licca*