■2007年8月13日(月)
■行程 白馬岳頂上宿舎→白馬岳→三国境→雪倉岳→水平道分岐→朝日小屋(泊)
3時半起床。
セットしたアラームは聞こえなかったけど、周りのテントから聞こえる気配で目が覚める。
朝食の鮭雑炊を食べて、テント撤収して、いざ出発。
白馬岳までの登りがキツイ。
朝一番の登りだからかな?
それとも、昨日の疲れがまだ残っているのかな?
ちょっと不安。
2回目の白馬岳。
前回は雨で景色は望めなかったけど、今回は大展望のご褒美を頂いた。
山は山でも山頂の雰囲気ってなんかいいなぁ。
みんな登りきってホッとしている顔がステキ。
山頂を共に踏んでいる人々がこのゆったりとした雰囲気を創りだしているんだ。
白馬の山頂でしばらく展望を楽しんだ後、雪倉岳方面へと向かう。
三国境の分岐を過ぎた途端、急に人が減った。
静かになればなるほど、景色に吸い込まれていくような感じがする・・・・・これも山からの威圧なのかな。
雪倉への急登を控え、手前の避難小屋で1本入れる。
何か食べないとバテる・・・そう思ってても、食べたくない。
昨日パンを無理に口に入れても、なかなか呑み込めなかったから、今日は口に入れる気もしない。
困った。
雪倉岳への登り。
これまたキツイ。
その上、日差しの強烈ビームを浴びているのだから、辛いのなんのって。
とにかく黙々と登り、“ピークかな~”っと思うと、そのなだらかな道の先にまた登りが・・・“ガックリ”
“やっと登り終えたぞ~” の先にもまたもや登りが・・・“もう勘弁して・・・”
そんな思いでたどり着いた雪倉岳。
“格別”っといいたい所ですが、本音は“ヤレヤレ”でしたね。
この先はほぼ下り。
キツイ登りはないはず。もうホッと一息ですよ。
なのにだいぶバテている。
そう感じた。
食欲ないし、下りでも歩きが遅い。
そんな自分に舌打ち・・・情けないよ。
きっと地図読みが甘かったんだろうな。
自分が予測していた以上に、雪倉から水平道の分岐までの距離が長かった・・・もう気が狂うほど。
当然のことながら日陰はなく、1本取るのも、炎天下という始末。
谷に水が流れていれば、ザックを投げ捨て、ガツク様にガブガブ飲んだ。
三国境から先もそうだったけど、花がとにかく多い。
白馬の稜線以上に多い。
そして雪倉から先の景色がとにかくステキ。
デカイんですよ。山が・・・
豊かで、たおやかで、ドーンとしてる。
その山々を彩るように花が咲いてて・・・まさに楽園って風情です。
こんなにもステキ風景の中にいるのに、私ったら徹底的にバテている。
風よ来い!
日陰はどこに!
そしてなによりも早く朝日小屋に着きたい!!
やっとの思いで水平道の分岐にたどり着いた。
ブッシュの影で一休み。
アァ~日陰って気持ちいい~。
オアシスだぁぁ。
ちょっと力が復活した感じ。
4組6人の方がここで1本取られていた。
誰ともなしに、この先どの道をとるかで話題になる。
それは朝日岳経由で小屋に行くか、水平道を使うか。
結局単独の方と、私の同行者のKさんが朝日岳経由の道を使い、その他私を含めて水平道を利用した。
「水平道」とは名ばかり。
決して水平の道ではない。登山地図にもそう書いてある。
でもこの疲れた身体を司る脳は、水平っという文字にすがりたいっと思ってしまったのだ。
水平道を1人行く。
下りや平坦な道では、スイスイ進むけど、道が登りになった途端、亀の歩みとなる。
まっいいや!のんびり行こう。
登山地図の水場のマークのところに到着。
谷筋に水が勢いよく流れている。
やった~オアシスだ~
水辺はやっぱりひんやりしている。
サイコーに気持ちいい。
傍らで待っている人がいるにもかかわらず、ガブガフ沢の水を飲んだ。
無意識に手が水をすくうから、飲んじゃう、でまたすくう・・・キリがない。
とにかく水に対しては貪欲になっているみたい。
ここの水場を過ぎたら、朝日小屋はすぐそこ。
案の定、 kさんは先に着いていた。
やっと朝日小屋についたど~。
ハァァァァ~、疲れた。
しっかし、朝に鮭雑炊1杯食べ、その後何一つ食べないでよくもここまで来たものだ。
ある意味でエライ。
でも、褒められることではない。
深く反省・・・
ここが朝日平か~。やっと来たな。
去年3回計画して、3回とも来れずにいたところだ。
テント場でゆったりした時間を過ごした。
おしゃべりしたり、夕日を見に行ったり、周りの人の話に耳を傾けたり。
それから肝心の明日の事を話し合った。
ハッキリと栂海まで行く自信がないと伝え、Kさんは栂海の偵察を兼ねているので、パーティーを分けようって提案したけど、却下された。
で、結局二人で五輪尾根から蓮華温泉へ下ることにした。
ごめんなさ、Kさん。
そして今晩のメインイベント、ペルセウス座流星群が観れた。
私の場合、根気がないので、1個観てすぐに寝てしまいましたが、周りのテントでは
ワー
キャー
ダブルダブル
など、賑やかだったことこの上ない。
明日は、念願だった栂海新道には行かない。っというか行けない。
そう思うと気が重い。
それなのに・・・心底グッスリと眠ってしまった。
つづく
■写真:Kさん提供によるものです。ありがとうございました。
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こんばんは。
今回は、体調悪くて残念でしたね。
でも天気もよくて、お花もいっぱいで山は良かったのでは?
雪倉岳~朝日岳は興味ありありです。
水平道とか長いんですね。
コースは少し違いますが、今度チャレンジしてみたいです。
投稿情報: 三脚マン | 2007/08/23 01:40
■三脚マンさん
灼熱地獄でした。
下界が猛暑なら、山も山なりに猛暑になるんですね。
とにかくステキな山域でした。
静かだし、花も多いし、山が大きい。
是非チャレンジしてください。
私は水平道使いましたが、朝日岳の山頂行ってから、下るほうがいいって話を何人かから聞きましたよ。
投稿情報: Licca Channel | 2007/08/23 13:48