非公認山岳会 Ｐｅｔｉｔ *

ゲレンデ@日和田 ロープワークの巻

６月７日(木)　ＡＭ

ガイドの木本哲さんに、日和田でクライミングを教えてもらう。

噂どうりだった
やっぱり木本さんは約束の時間には来ていなかった。
でも、前日にメールで確認してあるから、心配はしていない・・・っとそこへ、木本さんの車が。

車中、木本さん｢ロープワークしたことあるの?｣と問うので、やったとはいえないような事をやったことがあります、っというあやふやの答えしたことによって、午前の課題が決定。

子供岩のところでロープワークの練習を行う。

まず、ハーネスにダメだしが。
今回私が持っていったハーネスは、ボットハーネス。

余談になりますが、私、恥ずかしながらアルパインボットハーネスも持っているのです。

→何故こんな同じタイプのものを２つも持っているのかっと皆さんは疑問に思うはずです。
お答えしましょう・・・
間違って買ってしまったのです。
アルパインボットを買うつもりが、間違ってボットの方を買ってしまったのです・・・
仕方なしにずっとボットを使ってましたが、やはり沢ではアルパインボットの方がよさそうなので、もう1つ買ったのです。

“やっぱりレッグループの方がいいよ。死ぬのは自分だからね”っと言う。

そしてまた“今日やることも、死なない為に覚えるべきことだから”とも。

なんという説得力のある言葉でしょう。
“死”っという言葉が出ると、反射的に素直になってしまう。
でもそうだな。今日習うことは特別なことじゃない。山に行くのなら知っておくべき事・習っておくべき事なのだから。

始めは基本中の基本、8の字結びから。

８の字にしたロープをハーネスに絡めた後、再度ロープで先ほどの８の字をなぞり、完了。
私としては上出来と思えた。
しかしプロの目には漏れはない・・・ロープをハーネスに絡める場所が間違っていた。

“こっちから入れて、こう通ってから、こっちへ出す”

そうするべき理由もちゃんと教えてくれるので、納得しやすいし、２度と忘れることもない(はず)。

８の字に関しては基本的に問題はなかったが、８の字の作り方にてこずる。
木本さんは指にロープを絡めて作る。
８の字一つ作るのに、何通りもの方法があるから困ります。
私が今まで８の字を作っていた方法とは別の方法をやってみると、なかなかこれが出来ない。出来の悪い自分を恨めしく思いました。

次にやったクローブヒッチもそうです。
私は２つの輪っかから作るクロープヒッチがどうも苦手。
直接カラビナに引っ掛ける方法なら出来るのですが、これまた別の方法があるそうで・・・
いままで私は捻ってからカラビナに差し込んでいたので、それが癖になってしまっていて、木本さんに今回新たに教えてもらった方法でやろうとしても、どうしても捻ってしまう。
木本さんに“捻んなくてもいいんだよ”っと何度言われただろう。
癖ってなかなかとれませんね～。

その他
ボーラインノット・・・今の時点で全く記憶にない。え～どんなんだっけ?
バタフライノット・・・結べる自信がある。
フィシャーマンズノット・・・どのような結びかは分かる。結び方もあやふやだけど覚えている。
リングベント・・・これは大丈夫。今の時点でも正確にできるはず。
ラビットノット・・・これも自信あり。今朝練習してみてちゃんとできた。
フレンチプルージック・・・たぶん大丈夫
プルージック・・・同上
クレムハイスト・・・同上

木本さんは、結び方の実践と、この結び使うべきシチュエーション、そして結びの利点、弱点、効果、特徴等を論理的に教えてくれるので、記憶に残りやすい。

“覚えた?”って聞くので

“今は覚えたけど、明日おぼえているかどうか分からない”っと正直に答えておきました。

けど
あれだけ教わっておいて“もう忘れちゃった～”っでは習った意味がないので、さっき復習してみました。

８の字、クロープヒッチ、ラビットヒッチ、バタフライノットは完璧に覚えました。
フィシャーマンズノットは一応形にはなっているのですが、よーく見ると向きが違っている。
プルージック系もたぶん大丈夫だと思う。

忘れないように、ロープの切れ端とカラビナをいつも身につけて、暇な時にでも練習しておく必要がありますね。

実はここ子供岩は、私が始めて岩登りの練習できたところ。
その時はここさえも登れなかった。この岩に対して完璧ビビッてた。

今この岩みて、あの時のビビりようが不思議に感じられる。

慣れって不思議だな。
こうも感覚的に変わってくるものなんだな～。
しみじみこの岩をながめてあの時の感覚を呼び覚まそうと思ったけど、無理だった。
記憶としてはあの時のビビりは残っているけど、感覚的なものは残りにくい・・・

さぁ～、午後からは男岩でクライミングの実践だ。
去年の４月に三つ峠でやった以来だから、もうドキドキ。

どうなることやら

つづく

贅沢なお花摘み

６月２日に会津駒ケ岳に行ってきました。

その際、この駒ケ岳の北にある中門岳まで足を延ばしたことは、先に報告したとおりです。

[中央ピークの右側に中門岳]

この写真が示すとおり

駒ケ岳から中門岳への稜線は伸びやか～で、とても美しいところ。

風はそよぎ

日差しはやさしい

そして幸運にも、稜線上には・・・・・・私、たった1人。

あぁ～、すごくいい気分。

そこで私は、こんな贅沢なsituationで、贅沢なことをしてみた

お花摘み

遮るもののない、だだっ広～い雪原で行う　“花摘み”　・・・こんなところでするのは生まれて初めて
これはもう“贅沢”という一語に尽きるのではないかな。

だって昔、トイレは《ご不浄》と呼んでいたんですよ。“汚いところ”っという認識から生まれた言葉なんでしょうね。
でも、私は無限に広く、景色が美しく、白く清潔感のあるところで“お花摘み”をしているんですから。

贅沢って、こういうことだな～

って、ひとり悦に入ってしまった。

終わったあとも、暫ししゃがんだまま、膝に頬杖付いて景色を眺めていた。
露な姿をさらしているのを承知でいても、なんとなく立ち上がるのが疎かった。

何度、吐息をもらしたかな

そこで、以前行った私が行ったアンケート｢拭くか・拭かないか｣において、やまやなぶろぐでおなじみのオーロラさんと、拙Blogにコメントくださったruruさんから貴重なアドバイス頂いたので、それをここで実行してみた・・・・・

“うん、これはなかなかいいぞ”

拭かなくても、確かに不快感はない。

“お花摘み”の中ではいろいろな作業を行わなければならない。その中の一つ“拭く”という作業を一つ取りやめるだけで、負荷は激減するといってもいいでしょう。

だって私がいつも悩むのは・・・拭いた後

拭いた後の紙を持参したビニール(透明ではないチャック付きの物。100円ショップに売っている)に入れるのが先か

　　　ズボン上げる為に、紙をチョイ置きすると、飛んでいってしまう可能性があるから

パンツとズボン上げるのが先か

　　　お尻が露になってる無防備な姿には、沢山の危険(視線・寒冷・虫等)が潜んでいるから

その諸問題を一挙に解決してくれるのが、この方法なのです。

その上、

ECOだし。

LOHASでもあるよね～。

当分、これだな。

改めて、オーロラさんとruruさんに感謝。ありがとうございます。

■“お花摘み”に関して
この話題は決して尾篭でもないし、不浄なことでもないですね。
でも、口にしにくいのは確か。
なので、このような場においてアドバイス、アイディアを交換し合うのは、とても大切なことです。
少しでも山での生活が快適になるよう、これらかも、この件に関してみなさんからの情報をお待ちしております。
おおっぴらには恥ずかしいっという方はメールでもかまいません。
そして、今回私が行った方法をお知りになりたい方はメールでお問い合わせください。

会津駒ケ岳

2007年6月2日(土)

■行程　新宿→滝沢登山口→会津駒ケ岳→中門岳→会津駒ケ岳→滝沢登山口→アルザ尾瀬の郷(入浴)→横浜　

6月1日　22時30分　新宿発の夜行バスで会津駒ケ岳へ向かった。

イヤ～バスが狭いのなんのって・・・普通に座ってても前の座席の背もたれに膝がくっついちゃう。
これじゃー眠れないし、運悪きゃエコノミークラス症候群になっちゃうよ・・・な～んて、一人なので愚痴をこぼす相手がいない為、心の中でブツブツつぶやていたけど、結果としてはあっけなく熟睡してしまった。

5時に駒ケ岳登山口で下車。
パン食べて、準備運動して、靴紐締めなおして、トイレに行って　　　　　　　いざ出発～

林道沿いの沢。
駒ケ岳からの雪解け水・・・水量が多く、激しくうねっているせいで、泡立っているのだろう・・・水の色が白い。

“もしこの沢を遡行するなら、どういうルートをとるかな”なんてことを考えながら歩いていたので、尾根取付までの近道を見逃してしまい、林道を正直に辿ってしまった。

木製の階段を登り、尾根に取り付く。
広葉樹の葉の緑色はとりわけ美しいな。それが日に透かされると、より一層美しさが増す。葉もキラキラと輝くんだね。

この陽気に気持ちよくなってしまった私。もちろん鳥達だって同じ思いらしく、ピーピー、チーチーと楽しそうに合唱している。

そこへ　“アッフォー”　“アッフォー”　という鳴き声が・・・

何度聞き直しても確かに　｢阿呆｣　と聞こえる。

どうやら背後から聞こえてくる。
相手が鳥であっても、なんとなくバカにされているようでくやしい。
意地になって早足で歩みを進めてみても、声の音量から推測してもなかなか距離が離れていく感じがしない。
背後から｢阿呆｣　｢阿呆｣っと私を指差しながら着いて来ているように思えてならない。
｢いやな鳥だ｣

追われるように歩みを進めると1700m付近に到着。ここには水場がある。
水場の影響なのだろうか、非常に虫が多い。
同じくここで休憩している人の頭部にはヘルメットを被っているのかと見紛うばかりの虫が群がっている・・・ってことはあの方には私が虫のヘルメットを被っているように見えているんだろうな。
そう、他者は自分を映す鏡なのだ。

ここから先は景色が一変する。
今までが夏山の風情だった山が、急に雪山へと変貌したのだ。
木々の幹周りのみ雪解けの気配を感じるが、それ以外は陽のあたるところであってもしっかりと雪が残っている。

6本アイゼン装着。めったに踏み抜くこともなく、なかなか快適に歩ける。

こんな美しい所を歩いているその時、私は何を考えていたのだろう? 　　　　　　オモイダセナイ
ただ単に忘れているだけでも、思い出せなければ、その時私の心も頭も空白だったんだと思っていい。

右手に会津駒ケ岳が見えてきた。

左手には燧ケ岳だ。

山々を遠望するなら、雪を覆っている時のほうが美しい。
ボーっと呆けた顔をしながら、ただただ峰々を見続けていた。
後続の人の話し声にハッとし、再び歩き始めた。

ちょっと歩くと、小屋の屋根が見えてきた。

でも、歩いても、歩いても小屋は屋根しか見えなかった。
雪の覆った尾根に小屋は隠されてしまっているのだ。
・・・当初小屋で1本取るつもりだったけど、この雪の尾根を越えるのも面倒なので、このままトラバースして山頂へと向かうことにする。

単独であったって、山頂のお決まりは記念撮影。

私のそばにいる人で、暇そうな人を捕まえて、お願いする。

“燧をバックにお願いしま～す”

“メインは人物よりも背景でお願いしま～す”

←とお願いして撮って頂いた写真がこれ。

その場で写真を確認してみて愕然。変な顔してる。
せっかくの写真が、こんな変な顔では悲しいです。

でも、背景メインでってお願いしちゃったので、“目つぶっちゃったんで、もう一度お願いします”なんて言えませんもんね。

しかたない。こんな変な顔でも自分の顔だ。諦めよう。

中門岳へはご飯食べてからいくか、食べる前に行くかで、悩む。
悩むくらいだったら、先に食べちゃおうってことで、カップ麺食べて、バンホーテンのおいしいココア飲んで

いざ空身で出～発。

たおやかだね～。
誰もいないし、誰も来ない。

180度体を回転させながら、この景色を堪能する。

この写真、奥のピークが中門岳・・・たぶん。

標識なかったんだけど・・・
まだ雪の中なのかな?それともここじゃなかったりして・・・
なんて思ったりしたけど、例え違ったとしても、まっいっか。

下山は来た道を戻った。
1700mから下・・・朝は鳥達が合唱していたけど、午後は変わってヒメハルゼミが合唱していた。

山頂付近は白い雪が支配する静寂な雪山
麓近くは生命の響きがこだまする夏山

季節の推移　
春は西から東へ、そして、麓から山頂へ・・・
秋はその反対から

この2方向から進められていくんだな。

下山後温泉で汗を流してから、帰路についた。

飛んで飛んで飛んで飛んでぇぇ～

この写真を見て、「ヒョエ～、シュラフから芽が出てる」っと腰を抜かしてしまった方・・・・・

誤解です。

これは決してシュラフの芽ではありません。

シュラフの核心部とも言うべき羽毛が、いままさに飛びでんとしている写真です。

私の愛用シュラフは Montbell スーパーストレッチ ダウンハガー #３。

これを

保存袋から出したり、

テント内でスタッフバックから出したり、

家に戻り、干したりすると

必ずシュラフの核心部とも言うべき羽毛たちが、シュラフの生地を突き破って、宙に漂います。

まるで自室も、そしてテント内も雪が降ったような風情で、ロマンチックな感じになります。

まさに

飛んで飛んで飛んで飛んでぇぇ～

回って回って回って回～るぅぅぅ

このまま叙情的な雰囲気に浸ってられたら、どんなに幸せだろう。
しかし、事はそんな悠長なことを言ってる場合ではないのです。

だってこのまま羽毛たちを好き勝手にシュラフから逃亡させてしまったら、しまいにはシュラフ内の羽毛がなくなり、どんどん痩せ細ってしまう。可哀想で見ていられません。
痩せていく相棒をただじっと指をくわえて見ていられるほど、私は非情ではないのです。

どうにかせねば・・・・・しかし、方策が見当たらない。っというか、食い止める方策なんてないんじゃないかな。

それだったら、思考を１８０度転換してみる。１枚で３度おいしいという考え方をしてみよう。

買った当初は３季用シュラフ
しばらくたった後は夏用シュラフ
くたびれた頃には沢登りに最適な超薄型シュラフ

こんな風に考えれば、腹立たないかな～。

いずれにせよ、困ったものです。

しかし、この上の２枚の写真。不思議に思いませんか?
付け根からではなく、羽毛のフサフサの柔らかいところから、生地を突き抜けている。
羽毛の芯の上部も多少は硬くなっているから、そこから生地を突き破るんでしょうけど・・・それにしても「芽が出た」っと思えてしまうほど、なかなか絵になりますね。

Montbell のシュラフはとても寝心地がいいのですが、羽毛の逃亡、ファスナーが噛む等の問題点があるように思えます。
最近は新しいのが出ましたね。
どうなんだろう。
でもきっと、次買う時は、候補に入らないような気がする。

GPSお試し山行@三ノ塔

２００７年５月１９日(土曜)　雨→晴

ulgoodsさんからは

仕事に行く時や外出の時など、分かり切った道でもＧＰＳに仕事をさせて徐々に使いこなしていって下さい。いきなりお山は止めましょう！

と言われていたが・・・・・お山に持って行ってしまった・・・・・。ごめんなさい。

とりあえず、近場の丹沢へ。

ヤビツ峠に到着。
雨が勢いよく降っている。
雨は厭わないが、雷鳴と稲光には躊躇しちゃうよな～。

どうしよう。これじゃウルちゃん使えないしな。

悩む。

せっかくここまで来たんだからとりあえず登っとこうか・・・という私がいれば

雷雨の時に登るのは「匹夫の勇」　帰るほうが賢い選択・・・という私もいる

煮え切らないままボーっとしていると、雨が小降りになってきた。この程度の雨で帰ったら、ここまでの電車賃がもったいないので、登ることにする。

・・・・・私の天候判断の基準が「電車賃」にかかっていることに注目。この点が私が未だに三流山ヤにさえもなり得ていない所以である。

地形図を片手に持ち、顕著な地形のところで現在地確認の稽古。
自分では「ここに違いない」なんて確信をもってはいるが、どれだけ当たっているんだろう。疑っ問～

三ノ塔到着。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
視界がすこぶる悪い。　　[写真右 / 三ノ塔頂上]

もともと今日は登頂が目的ではないので、塔ノ岳へ行くのはやめて、ここから帰ることにする。

避難小屋で早めの昼食を採ってから、暫し三ノ塔の山頂でウルちゃんと戯れる。

あっち行ったり

こっちを回ったり

OH～、ウルちゃんはこんな反応を示すのか・・・なんだかうれしい。(赤ちゃんをあやしている時に、笑ってくれた時の喜びに似ているよ～な)

三ノ塔で小一時間遊んだ後に下山。
来た道を戻るのもなんだから、三ノ塔尾根を下ることにする。

天気が悪いせいか、陰鬱として、ちょっと気味悪い。

登り返して、もと来た道を下ろうかっとも思ったけど、「こんなので怖がっていたら単独なんてやってられないぞ」っと自分を叱咤する。

なんだか一人だと、意識が広がるように思える。
いままで見向きもしなかった下草にも目が行きとどき、その可愛らしさに思わず足が止まる。

接写するためにかがみこんでいると、通りかかったおじさまが興味ありげに、何がいるんですか?っと問いかけてくる。
「葉っぱが案外可愛いんですよ」っという私の返事に、明らかにガッカリした様子のおじ様。期待を裏切ってしまったようですね、ごめんなさい。

[写真左]GPSはこんな感じ・・・・ってどんな感じなんだ?
ウルちゃんの機能を活用したわけではなく、ただ単にウルちゃんが内蔵している地図上に私が歩いた軌跡が表示されているのを見ているだけ。

それだけでも「やったぜウルちゃん」の心境です。

途中から天気が回復。
木漏れ日がやさしく地を照らす。

もちろん地形図で現在地確認の練習は怠らない。
「今はココ」っと目星をつけていたのに、ふっと見ると送電線が・・・私が思っていた地点とは100mも隔たりがあって、ガックリ。

そんなこんなで気ままに寄り道をしてしまったので、コースタイムはオーバーしてしまったけど、そんなのどうでもいい。だって今回は森を満喫し、一人を堪能できたし、地形図とにらめっこし、ウルちゃんと戯れることができた有意義な山行でだったから。

あぁ～私には出来ない

GWに単独で行く前に、いろいろ目論んでいた事があります。

木本さんの机上講習でアドバイスされたことを、実践しようと思ったのです。

まず、概念図を書く

私、実は絵が下手。
線を一本ひくのだって、右肩上がりになってしまったり、歪んだり・・・ピーっと筋の通った線が引けたためしがない。

他者が私の絵を観る場合には解説、或いは解読が必要らしく、「こりゃ象形文字だな」とかなんとか揶揄され、悔し涙におふとんを濡らした夜もありました。

その私が、概念図を描こうというのだ。
「概念図なんだから、絵じゃないんだよ。これならきっと描ける。」なんて甘くみていたのが間違いだった。

雑誌や書籍などに掲載されている概念図を参考にしたのですが、思いのほか難しかった。

地図を見ながら、尾根と水線を描くのですが、谷と尾根の取捨に悩んでしまった。地形図で水色の水線か入っている谷だけ入れれば良いのか、それとも、谷が大きそうだったら入れるべきなのか・・・・・
尾根は分岐のあるものだけを描けば良いのか・・・・・がわからん。

雑誌や書籍などに掲載されている概念図って、どれも美しい。
線もちゃんとピーと引いてある。
これはPCで描いてるのかも・・・
すぐに真似してみた。なにせ私は線一本描くのもままならない女。
PCだったらきっと私の弱点を補完してくれるに違いない。

いざやってみたが、それも間違いだと気づくのに時間はかからなかった。
一本線引くだけで、こうもイライラするとは・・・・・そしてどれほどの時間を要したことか・・・・・。

・・・・・精神的に良くないっという判断から、概念図を描くことはやめにしました。

そしてコースタイムを記す

自分はどのくらいの傾斜をどのくらいで歩けるのか。
それを計るために、１本とるたびにそこまでに要した時間をメモに取ろうと思った。
皆さんがよくBlogとかにも記している山行のコースタイムです。

でも・・・・・私には記せなかった。

写真を見てください。たったこれしか記せなかったのです。

たかが2～3文字と今の時間を記せば済むことが、私には出来なかった。
どうしてたったそれだけのことが出来ないのか?

当の本人にも分からない・・・・・

習慣にない事をやるってことは、こんなのも負担がかかるものなのでしょうかね?

概念図とコースタイム
もう１回か２回くらいトライしてみて、それでも出来なかったら、すっぱり諦めます。

みなさんは、概念図やコースタイムとかどうしてますか?

そんなに変わった?

　12日（土） 久々に長唄の演奏会を聴きに行ってまいりました。

遅刻によって途中から聴くはめになってしまったが、『勧進帳』はやっぱりいいねぇ。 あまりの渋さに痺れてしまいました。

それはさておき

会場に大遅刻して到着し、受け付けをしていたら、ふっと前方に見覚えのある人がいる・・・お互い目があったその瞬間、入り口ホールを震わすくらいの大音響で「ひさしぶり～」っといいながら、なぜだかワハハって笑ってしまった。

その知人がワハハっと笑ったその理由はすぐにわかった。だって彼女

「なんか逞しくなったね～」なんて言うんだもん。

“逞しい?”って・・・・・なによそれ

まさか“太ったね”っと言いたいところを憚って、“逞しい”っという言葉に置き換えたのかな?
でもどうもそういう意味ではなさそうな感じは汲み取れる・・・では一体“逞しい”ってなんなんだ?

場所柄、私に投げかけられたその言葉の真意を問いただすことも出来ずに会話は流れていったが、心には引っ掛かりが残っている。
そして、彼女と別れてから、私はこれについて悶々と考えをめぐらすのである。

彼女と出会った頃、私は山を始めていなかったか、もしくは始めてまなしだったはず。
あれから６～７年の時を経て、久しぶりに会った彼女の目には私は“逞しく”変わったように見えたみたい。

“太った”っということなら、数値としてハッキリ表れてしまうので当事者にも変化の推移は分かる。
でも“逞しくなった”ということに関しては、当事者には実感はないし、同居している家族、頻繁に会う友人にもその認識はない。やはり時を経て会ったときにのみ、分かる違いなのだろうな。

しかし、思わず笑ってしまうほどそんなに私は変わってしまったのだろうか。

体つきがガッチリしてきたのかな?
力強さが体中から漲っていたのかな?
それとも、ただ単に年を取ったことによって、図太さが出てきたのかも?

なにせ私は「振り幅の広い女」を目指しているという理由から、日ごろ下界では山に登っていることを悟られないように注意はしている・・・だけどそういう私生活での活動は隠しても隠し切れずに、雰囲気として表に現れてきてしまうものなのかな?

あぁ～、図らずも“逞しく”なってしまったこの私

“逞しさは”三流山ヤとしての成長の証でもあるので、素直にうれしく思える。
でも・・・女でありながら“逞しい”っと形容されたことに対しては、一抹の悲しさがあるのは否めない。

経験は人を作るんだな。
“逞しくなった”私もそう
そして黒紋付の着物が以前よりも様になっている彼女もそう。

この言葉、素直に受け止めよう。

初めての単独テント泊山行★反省の巻

初めての単独テント泊山行は、計画半ばで終わってしまった。
山の都合でもなく、天気の都合でもない・・・自分が荷物の重さに耐え切れなくなって計画を中断させたのだ。

いわば自己都合
ホント私には意地とか、根性がないんだなぁぁ。
情けないし、恥ずかしくもある

でも、こんな意地も根性もなくても、工夫次第でどうにかなるような気にもなっている。
そこで、今回の犯したミスと思われることを列記してみよう。

01マット
マットはロングとショートを持っている。普段あまり出番のないロングのものを今回単独ということで持って行くことにした。
長い分重くなるし、嵩張るし。やはり単独でもロングは必要ないな。

02ロウソク
気張ってわざわざ買ってはみたけど・・・日が落ちた頃に寝ちゃったので、結局必要なかった。

03文庫本
一人で退屈だろうと思って、文庫本を持っていった。なのにラジオの野球放送に熱中してしまい、本を読むことはなかった。

04食料
厳選したつもりだけど、無駄な分があったことは確か。予備日を含めてももっと減らせたし、軽量化もできたはず。

05行動食
行動中の自分の食欲や嗜好をもっと考えた上で、行動食も厳選しなければいけないな。無駄が多すぎる。

06テント周り
貧乏人なので、せっかくのテントを傷つけてはいけないと思って、グラウンドシートまで持っていってしまった。なのに使わず・・・。
その上ペグも持っていったくせに、石で代用したし。

07計画
そもそも立てた計画が、私にはドデカかッた。初めてなんだから程々の計画を立てればよかったのだ。

今、思いつくだけでこれくらいのミスを犯している。

今後は、これらの無駄なものを排除し、荷の軽量化に努め、自分の萎えた根性を叩き直せば、積雪期の単独テント泊での縦走も夢じゃない・・・・・・・たぶん・・・断言するのは控えておこう

翌日、家でテントを干た。
それをしみじみ眺めていたら、なんかすごく愛おしく思えてしまった。
だってテントは私を守ってくれたんだもん。相棒っといってもいいくらい。
こんな気持ちになった暁にテントに名前をつけてあげた

命名「惟盛　維盛」

単独でも寂しくなかったのは、惟盛くんに包まれていたからかも

ほろ苦デビューでしたね。正直な感想は“うれし”　“恥ずかし”　ってところです。

計画半ばで中断はしましたが、単独テント泊で硫黄に行けたことには満足している。
反面、自己都合で中断したことに対して自分自身情けなくも思う。
ちょっと言葉では言い表せないくらい複雑な心境なのです。

でも全然懲りていないので、またやろーっと