非公認山岳会 Ｐｅｔｉｔ *

森は怖いよ ★ 北八ヶ岳

２００８年９月20日(土)～21日(日)　　　

◎メンバー　

リカ

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今朝、台風は関東の南岸を掠めるように東へと過ぎ去った。

台風一過っつーことは、晴れ間違いなしってことだ。予定通り北八ッへと向かう。

最近買った本田 靖春『誘拐』を読みつつつ、茅野まで各駅停車でのんびり旅。

渋温泉から入り、黒百合平でテン泊。

設営途中から雨が落ちてきたので、にゅう行きは中止にし、引き続き 『誘拐』 を読むことにする。

ページをめくる手が止まらない。

困った。

ごはん食べなきゃ、トイレにも行きたい、頭痛もしてきた、寝なきゃ・・・・でも、手はページをめくる。

限界ぎりぎりまで待って、ようやく中断。

やるべきことを行った後、再びページを開くが、頭痛がひどい・・・たまりかねて眠りにつくが、眠れない。

結局、3時間くらいしか眠れていないのではないか。

2日目は最悪だった。

予想に反して、雨だし・・・

5時に出発したが、日の出前なので真っ暗。

暗い森の中の道。風が唸っていて怖い。

中山過ぎたあたりで、モチベーションは10%きっていた

テンションもそれに伴いそうとう低い

なによりも、行き交う人もいず、後続もいない・・・寂しい。

ほんと、辛い単独山行でした。

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☆

メルヘンの森　八ヶ岳

2008年初登り @ 杣添尾根　前編

初めての単独テント泊山行★反省の巻

春はすぐそこ　☆　雲取山　1日目

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　私にとって十兵衛は千葉真一しかありえないんですよね

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2008年初登り @ 杣添尾根 後編

２００８年１月１４日(月)　

　Ｌ：Ｇｉｌさん、ＵＴさん、Ｓさん、Ｌｉｃｃａ

２日目　２４００m→三叉峰(２８２５m)→２４００m→海ノ口駐車場→たかねの湯

■これ以上っは・・・ないな

初日(道の駅泊)に引き続き、この日も寝坊。
予定は未定であって決定ではな～いのだ

まっいいじゃないかっ！！

朝食のキムチおじやを食べ、７：００にテントを出発した。

しばらくすると、左手後方から秩父の山塊から飛び出たばかりの、赤々とした朝日と出会う。
生まれたばかりの陽の光はか弱いが、それゆえにやさしく私達を包んでくれる。

何か良い事ありそう

そんな希望をも与えてくれる、光のやさしさである

２６００m付近は平坦で森林限界。
休憩に丁度いい所である。

真っ青な背景に白い八ヶ岳の稜線
まるで屏風絵のような、完璧な構図なのである

最高の天気
最高の景色

これ以上っというものがあるのだろうか

■障害物レース

ここにくると、雪面に動物の足跡を見かける。
ハッキリ分かるのはウサ吉のものくらい。
あとは足跡みて、こんな動物だろうな～って推定して遊んでみる。

でもなんで彼らはラッセルにならないで雪面をスイスイ歩けるのだろう。

足の平の面積と体重に関係があるのかな？

ウサ吉や小動物系ならそれもあるけど、カモシカなんて体は重いのに、足の平は小さいよね。
それなのになんで雪面を歩けるの？
カモシカでも雪にズボッとはまることってあるかな？

雪面に残った足跡に思いをはせながら、目の前に聳える三叉峰を目指す。

２６００mからの登りは、なかなか趣向を凝らしたルートだった。

なにせ足元の雪質が一定してないのだ。

ラッセルだと思ったら、いきなり硬く締まって歩きやすくなり、それに甘んじているとズボッと足がはまる。
本当に気が抜けない。
障害物レースをやっているようだ。

■巨大な物

８：５０に２８２５mの三叉峰にたどり着く。
ここにはこれといった特徴はなく、横岳の中の小ピークの一つにすぎないが、この天気と展望のおかげで、最高の山頂となっている。

風は弱いほうであろう。
しかしここは稜線である。
弱くとも風は身体を突き刺し、痛い。
その痛さに耐えながら、ここで３０分ほど過ごしたのは、やはり展望のせいだろう。

巨大な物は四隅が見えない

まさにその言葉の如く
私は巨大な物の中にいて、果てのない景色をただ眺めていた。

寝坊と渋滞の懸念の為、今回は横岳の主峰である奥の院を踏まず、そのまま来た道を下る事にした。

下山途中、一陣の風が身体を掠める。
舞い上がった雪は、その風の速度と流れを可視化してくれて、なんとも興味深い。

テントを撤収し、下山。
尾根の下部は道が凍結している。アイゼンを履いていない私は、コケにコケまくった。
徒渉点に下るところは、サイコーに怖かった。
冷汗、脂汗をかきまくったものの、青痣程度の負傷だけで無事駐車場に到着。

帰路の途中たかねの湯に寄ってから帰京した。

今回は美しいものを沢山見た。
それらは柔らかくって、弱くて、繊細なものばかり

でもそれらはみな強い

そして私は依然として弱い

　写真提供:Gilさん　ありがとうございました。

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2008年初登り @ 杣添尾根　前編
メルヘンの森　八ヶ岳

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　今年の抱負　　　｢腹八分｣　

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2008年初登り @ 杣添尾根 前編

２００８年１月１３日(日)　　or or

　Ｌ：Ｇｉｌさん、ＵＴさん、Ｓさん、Ｌｉｃｃａ

前夜　道の駅　南きよさと　で仮眠
　　１日目　南きよさと→海ノ口駐車場→杣添尾根→約２４００m(泊)

■ラメ降る谷

あまり人気のない八ヶ岳東面の杣添尾根。
今日この尾根を登るのは、私達のパーティーだけだろう。
きっと、ラッセルに苦しまされるぞっ、という予想の上で出かけた。

海ノ口の駐車場に到着。
そこでメルヘン的なモノを観て、感動で舞い上がってしまい、テンションは最高潮。

(この件については、後日改めてエントリーを設ける予定です。)

そこへ一台の車が・・・単独の方である。
私達だけだろうっと思っていたので、ちょっとビックリ。

きっとその方も私達の存在にビックリされたことだろう。

杣添尾根への道は出だしから既に美しい。
おとぎの国のよう。

暫し見とれていたいが、先を急ぐ身にはそれは叶わない。

東屋の前を通過し、大きな案内板の前を右に曲がると本格的な登りとなる。
そしてすぐに小さな沢を徒渉。
ここでこけても大事はないだろうが、やはり慎重になってしまう。

雪はよく締まっていて歩きやすい。
今の所ラッセルの必要はなく、順調に歩みを進められる。

左手の谷。
木々のあいだから覗いて見ると、

谷の切れ間に天から銀色のラメが降ってくる

ラメは陽と雪との作為のないコラボレーションだった。
人に知れることなく、ここでこんなにも美しいショーを展開している。

それを垣間見た。
幸せ・・・

■苦しまされたのはラッセルではなく・・・

この尾根、下部はそれほど急登っということではない。
その上、前述したとおり、雪は締まっていてことのほか歩きやすい。

けど・・・
前になかなか進めないのは・・・

荷が重いから。

１７キロくらいかな。
この重さ、未経験ではないのに、肩にズシッとのしかかり、足にブレーキが効いてしまう。

嗚呼～情けない。

体力なし
技術なし
ボッカ力なし

ないない尽くしだ。

なんか、去年よりも担げなくなっているよーな気がする。
コンスタントに山に来ているつもりなんだけど。
どこがいけないのかな。
情けなくって、涙が出ちゃう・・・だって女の子だもん。

なんてことを考えながら、ゆるりゆるりと歩みを進める。

地形図によると２２００mあたりは平坦なところが多そう。
当初、ラッセル行進を予定していた時は、このあたりでテン場るつもりであった。

けど、進行は(私以外)スムーズで、(私以外)あっけなく２２００mあたりに到着してしまった。
時間的にもよゆうがありそうなので、更に登る。
その後何箇所かテン場候補地はあったが、結局２４００mあたりテン場っることとなった。

■フルコース

テント設営。
その後、時間的な余裕なのか、単なるお遊びなのか、トイレ作りが始まった。

これがまた楽しいのだ。
やめられないのだ。
妙にこだわってしまうのだ。

こーゆーのを造りはじめるとキリがないので、適当なところでやめないといけない。

その後、みんなは上まで偵察に行くという。
私は体力温存のため、途中で引き返すことにしたが、このまま帰るのは惜しい。
で、先へ行った仲間へのメッセージをと思い、あるものを造った。
幸い、仲間はそれに気づいてくれて、記念撮影までしてくれた。
よかった。

15時くらいから、テントで水作りを始めた。
その後前菜数種、メインディッシュのキムチ鍋、デザートはホットアップル。
まさにフルコースである。

テントで饗される食事はどれも美味しい。
自ずと(私以外)お酒も進むし、
会話も弾む。

そのせいなのか、ワインこぼすは、ビールこぼすは、テルモスの湯をこぼすは、日本酒こぼすは・・・みながみな何かをこぼした。

楽しくって、神経が緩んじゃったみたい。

まっいっか！！

２２時過ぎに就寝。
思ったほど寒くない。
昨晩、道の駅で寝たときのほうが、はるかに寒かったもんな～。

明日は、三叉峰へ

つづく

写真提供:Gilさん　ありがとうございました。

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2008年初登り @ 杣添尾根　後編
メルヘンの森　八ヶ岳

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　　　　　下りで滑って、こけて、お尻を打ったところが痛い　

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風の硫黄岳 ☆ それぞれのご褒美

◆２００７年１０月６日(土)～７日(日)　晴れ

・硫黄岳　2760m

・メンバー　Ｓさん、Ｋさんと私

・行程　　１日目　茅野駅→美濃戸口→美濃戸→行者小屋→赤岳→赤岳頂上小屋(泊)
　　　　　　　　　　　茅野駅→美濃戸口→美濃戸→行者小屋→赤岳鉱泉(泊)
　　　　　　２日目　赤岳鉱泉→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸→美濃戸口→樅の湯→茅野駅

■１０月６日　転進

会社の同僚と赤岳に行った。

レトロなあずさ７１号で一路茅野駅へ。
バスに乗り換え、美濃戸口に到着。

そこから行者小屋を経由し、今晩は赤岳頂上小屋に泊まり、夕日のスペクタルショーを鑑賞するはずだった。

しかし、そうは行かなかった・・・・・

行者小屋でこの先のことを相談し、｢大丈夫｣っという返事だったので、文三郎尾根を登るが、登り始めて３分もしないで、｢やっぱりキツイ｣っと言う。
すぐさま引き返し、今日は麓で泊まることにするが、この分だと明日も文三郎尾根は無理と判断し、このまま赤岳鉱泉まで足を延ばし、明日は硫黄岳を登ることにする。

私も赤岳鉱泉に泊まるのは始めてだったので、ちょっとウキウキ。お風呂に入れるのもうれしい。

鉱泉でゆったりと体を温め、今日の疲れをとり、明日に備える。

■１０月７日　最高の展望

麓に泊まれば、軽装で山頂に行けるから。これなら登山に慣れない２人でも楽に山頂まで登れるはず。
転進してよかった。
赤岳から硫黄にしたのも賢明な選択だったはず。

途中、カモシカに遭遇。
私達のことなんか全く意の介せず、ゆったりと歩いている。
森の神様のような、そんな貫禄。

山頂は好天により、最高の展望。
２人とも喜んでくれている。

この日、私にとってはそこに見える展望よりも、２人の満足そうな笑顔が一番のご褒美だった。

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初めての単独テント泊山行★反省の巻

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　　山グッツじゃないものをオークションに出品しています。見てね。

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初めての単独テント泊山行★反省の巻

初めての単独テント泊山行は、計画半ばで終わってしまった。
山の都合でもなく、天気の都合でもない・・・自分が荷物の重さに耐え切れなくなって計画を中断させたのだ。

いわば自己都合
ホント私には意地とか、根性がないんだなぁぁ。
情けないし、恥ずかしくもある

でも、こんな意地も根性もなくても、工夫次第でどうにかなるような気にもなっている。
そこで、今回の犯したミスと思われることを列記してみよう。

01マット
マットはロングとショートを持っている。普段あまり出番のないロングのものを今回単独ということで持って行くことにした。
長い分重くなるし、嵩張るし。やはり単独でもロングは必要ないな。

02ロウソク
気張ってわざわざ買ってはみたけど・・・日が落ちた頃に寝ちゃったので、結局必要なかった。

03文庫本
一人で退屈だろうと思って、文庫本を持っていった。なのにラジオの野球放送に熱中してしまい、本を読むことはなかった。

04食料
厳選したつもりだけど、無駄な分があったことは確か。予備日を含めてももっと減らせたし、軽量化もできたはず。

05行動食
行動中の自分の食欲や嗜好をもっと考えた上で、行動食も厳選しなければいけないな。無駄が多すぎる。

06テント周り
貧乏人なので、せっかくのテントを傷つけてはいけないと思って、グラウンドシートまで持っていってしまった。なのに使わず・・・。
その上ペグも持っていったくせに、石で代用したし。

07計画
そもそも立てた計画が、私にはドデカかッた。初めてなんだから程々の計画を立てればよかったのだ。

今、思いつくだけでこれくらいのミスを犯している。

今後は、これらの無駄なものを排除し、荷の軽量化に努め、自分の萎えた根性を叩き直せば、積雪期の単独テント泊での縦走も夢じゃない・・・・・・・たぶん・・・断言するのは控えておこう

翌日、家でテントを干た。
それをしみじみ眺めていたら、なんかすごく愛おしく思えてしまった。
だってテントは私を守ってくれたんだもん。相棒っといってもいいくらい。
こんな気持ちになった暁にテントに名前をつけてあげた

命名「惟盛　維盛」

単独でも寂しくなかったのは、惟盛くんに包まれていたからかも

ほろ苦デビューでしたね。正直な感想は“うれし”　“恥ずかし”　ってところです。

計画半ばで中断はしましたが、単独テント泊で硫黄に行けたことには満足している。
反面、自己都合で中断したことに対して自分自身情けなくも思う。
ちょっと言葉では言い表せないくらい複雑な心境なのです。

でも全然懲りていないので、またやろーっと