2008年9月6日(土)
◎メンバー
玉ちゃん & 久子姐さん、リカ
◎コースタイム
テン場05:30→朝日岳06:31→吹上げのコル07:07→照葉の池07:35→アヤメ平08:17→黒岩平水場09:34→黒岩山10:13→さわがに山11:48→犬ヶ岳13:26→栂海山荘13:33
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計画書では、今日は白鳥小屋までになっている。
しかし、私にはそこまで辿り着ける自信がない。
昨晩、久子姐さんが玉ちゃんを説得してくれて、めでたく本日のゴールは栂海小屋となった。
命拾いした・・・フゥゥゥ~
出発前にTシャツを買いに行く。背中に「アルプスと海をつなぐ 栂海新道」とプリントしてあるものだ。
山小屋とかでTシャツ買うのは初めて。
その上3人お揃い。
うれしい。
この目の前の朝日岳を越えると、いよいよ栂海新道だ。
再挑戦に対しての感慨はそれほどない。
吹上のコルから樹林を抜けると、いっきに視野が広がった。
こんなところがあるんだな~
広~い所って、空も広いんだ。
当たり前のことが今はもう当たり前じゃなくなっていることに、今更ながら気づかされる。
暗く、鬱蒼とした樹林と、明るい、広大な湿原を繰り返しながらの道筋。
私の気分も、いま歩いている環境に順応してコロコロ変る。
黒岩平の水場に到着。
沢の水をガブガフっと理性を失ったかのように飲む 飲む 飲む
プヒッ~!冷たくておいし~い
まさに甘露。
甘露は水源に因らない。
いまそれを飲もうとする者の状態や心境によって、その味は自在に変わる。
人間の気分や五感は外的な刺激に対し、いとも簡単に反応してしまう。
アスファルトに囲まれた、便利でやさしい社会にいると、このような事は実感できないかもしれない。
黒岩山からは稜線通しに道を進む。
さわがに山までは、ゆるやかなやさしい道。
その後、北又の水場で水を汲む。
私の持分 3リットルの水が増え、傾斜もきつくなるとペースはすぐに落ちてくる。
体は正直。
あぁ~やっと犬ケ岳。うれしかったんだけど、小屋が目前っということもあって、あっさりと通過。
小屋の入り口で靴を脱いでいる所を撮られた写真を見ると、魂が抜けたような顔をしている。
お疲れ様です。
小屋の前にあるヘリポートで外宴会を始めようとすると・・・雨。
急いで小屋に入ると、今度は大きな虹が空に架かっている。
天気に翻弄されるのも、これまた楽しい。
楽しさや辛さを共有できる仲間がいるって、とても幸せなこと。
辺鄙な山奥で、こんな楽しいひと時を一緒に過ごす仲間がいることに、感謝。
明日は日本海へ。
つづく
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try again 栂海新道 ★ 1日目
「朝日小屋の小屋番日記」に登場してしまいました。
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本田靖春氏の「誘拐」 チョーいいっす
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