非公認山岳会　Ｐｅｔｉｔ *: ♪遥かな尾瀬～　重い空～　２日目

■２００７年７月２２日(日)　　曇り　

■この日の行程　　温泉小屋→見晴し→沼尻→尾瀬沼山荘→大江湿原→沼山峠→尾瀬口→奥只見湖→浦佐→東京

小屋に掲示されていた天気予報によると、２２日は　曇り　のち　雨　。
降雨は承知の上なので、それほど気には留めない。

朝、目が覚め、耳を済ませると窓越しに鳥の囀りが聞こえてくる。
カーテンを開け、窓を開けると、遠くには雲の羽衣をまとった山々が見え、目の前の湿原には露に濡れた草花が静かにそよいでいた。
潤いのたっぷり含まれた空気に、お肌と心がしっとりする。

しっかり朝食を食べたあと、元気に出発！

途中、左手の燧ケ岳は堂々とした体躯を見せてくれ、右手の至仏山はエレガントに雲の帽子を被った姿で現れる。
昨日は見れなかった風景が、今日やっと見れた。
満足♪

見晴の弥四郎小屋でコーヒータイム。
あまりの居心地のよさに、ちょっとのんびりしすぎてしまったみたい。

重い腰をあげ、今日のメインデッシュ　尾瀬沼へと向かう。

木道のないところは、連日の雨でだいぶぬかるんでいる。
ＹちゃんとＥちゃんの足元はスニーカーなので、ぬかるみの中でも歩きやすいところを選びながら歩くので、ちょっと大変そう。
昨日の　温泉小屋　で同室だったおば様と、抜きつ抜かれつの道中となるが、顔合わすたびに笑顔や言葉を交わす・・・うーんこれは山ならではかも。

白砂峠を過ぎて下りに入ると、すぐに白砂田代の湿原。
いままで木々に遮られ、風を体に受けることがなかったけど、湿原に降り立った途端、風が体を掠めていく。

この風
そして、この湿原の広さ

すごく開放的な気分になる。

池塘を覗けば、そこにはアメンボウやたくさんの種類のトンボがせわしなく行き交っている。
ただ、それを見ているだけでも、不思議と飽きないものですね。

沼尻の休憩所でしばし体を休める。
ここでちょっと作戦会議。

尾瀬沼の南を巡るか
北を巡るか

時間的にもまだ余裕があるので、南を巡ることに決定する。
しかしこの道は　“ぬかるんだ悪路”　っということだが、いや～すごかった。

ドロドロ

グニャグニャ

ツルツル

筆舌に尽くしがたいほどのひどい道であった。
途中尾瀬沼山荘経由で尾瀬沼を巡っていた団体さん５０名が、私達の足元を見た途端、戦意喪失の様子。
その団体のリーダーと思しき人は私達を事情徴収し、その結果引き返す決断をしたようだ。

私達がやっと尾瀬沼山荘に着いた時、４人の履いている靴は見事に泥でコーティングされ、靴のサイズが一回り大きくなっていたように思えた。

ここで昼食。
のんびりと食事するはずが、いつしか小学生の団体に周りを占拠されてしまい、にぎやかな事この上ない。
彼らが集合写真を撮っているのを見ていると、今はシャッターきる時の掛け声は　｢とろけるチ～ズ｣　とか　｢欧米か～｣　っというのが主流らしい。

なので私達も今後写真を撮る時はそれに倣って　｢欧米か～｣　でいくことにする。

大江湿原にて。
尾瀬ヶ原でのニッコウキスゲは、ヨッピ橋の手前あたりに、群落が多少あったくらい。
それよりも大江湿原のほうが遥かに咲いていた。

尾瀬沼山荘手前で行き交った団体さん５０名が、私達の前を歩いている。
１３時をまわっているにも関わらず、いまだに大江湿原に向かっている人もいるので、二車線の木道であってもなかなかこの長蛇の団体を抜かすことができず、とても歯痒い。
しかし５０名の列って、果てしなく長いですね～。

そんなこんなであっても沼山峠のバス停に無事到～着。
うれしくなっちゃって、
みんなでハイタッチなんかやってしまった。
ウフフ

歩きはここで終わったけど、旅はまだ終わっていなーい。
家にたどり着くまでにはまだまだ先は長いのだ。

←尾瀬口から遊覧船に乗る。
この船・・・遊覧船っと言うよりも　“渡し舟”　っと言った方がいいかも。

船室にザックを置いて、すぐに甲板にでる。
汗ばんだ体には、強い風が心地よい。
両岸の山を眺めながら、ただただボッーするばかり。

正味５０分、久々の乗船なので、なかなか楽しめた。でも、これ以上乗ってたらきっと飽きてしまって、船室で眠ってしまうだろうな。
奥只見湖から再びバスに乗り、浦佐へ。

浦佐の駅前のセブンイレブンで新幹線の中で食べる夕食を買いに行く。
レジでひいた籤でな～んと　｢ナナコ　タンブラー｣　を当ててしまう。　→
屈指の“くじ運の悪さ”で有名なこの私が、くじに当たるなんて、こりゃミラクルというほかないでしょ。
浦佐駅前セブンイレブンさん、ありがとうございました。
大切にします。

尾瀬　　　楽しかったな。
この楽しさはＭちゃん、Ｙちゃん、Ｅちゃんたちがもたらしてくれたもの。
心より感謝しています。

ありがとう～♪

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